中央競馬考察見習い

主に競馬考察

【大切なことは全部穴馬が教えてくれた#1】コパノリッキー

フェブラリーS(2014)16番人気272.1倍 1着

 

レース短評

逃げるエーシントップの後ろにピタリとつけ、直線でもスピードが落ちることなく1着

勝因はスムーズに先行できたこと

オッズが上がった要因は前二走が惨敗、中央重賞の経験が無く実力を低く見積もられていた

→成績から舐められていたパターン

このレースでペルシャザール、ホッコータルマエを破ったことで評価爆上がり、この後はずっと人気してしまう。一番美味しかったのはこのレース。

 

舐められている馬を探すのは穴探しの鉄板パターン

 

ではなぜ舐められていたのか?

→近2走で大敗していたから

それ以前はOPまで4-0-1-1とかなり好成績を収めていたのにこの敗戦で一気に評価を落とした。

 

舐められる原因となった敗戦を振り返ってみる。

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出典:netkeiba

これを見るとすぐわかるようにどちらも何らかの不利を受けている。

また基本的にこの馬は直線が長く広い東京競馬場のマイル以上がベストな舞台であり、この二戦とも能力を発揮しきれない舞台設定であったと考えられる。これは3歳時の成績から判断するのは難しいが、ゴールドアリュール産駒だということから推測可能である。

ゴールドアリュール産駒

 

日本のダートに特化した血統。ダート馬を多く輩出するがサンデー系で、その影響もありキレが要求される東京競馬場の中距離ダートで活躍する。母父に米国型NDなどがつくとよりダート色が強くなる。

 

 

過去に強いレースをしており、以上のような明確な敗因がある敗戦が続いている馬は舐められやすい。このような馬が能力を発揮できる舞台に戻った時にはオッズの妙味もあり狙い目となる。

 

フェブラリーSで穴を開けた理由がわかったところで、この馬から学べることを探していきたい。

まず目につくのはチャンピオンズCでの大敗。

2014年 1番人気 12着

2015年 1番人気 7着

2016年 3番人気 13着

と散々な結果である。

しかし2017年は9番人気で3着と人気以上に好走している。

ここを解析するのは意味がありそう。

 

まず2014年ははっきりした敗因がある。出遅れだ。

もともと前につける競馬をするこの馬にとって8番手からの競馬は苦しく、また前にいた馬で決着するという展開にも恵まれなかった。

 

では残り2年の敗因は何なのか。

 

まず距離延長・短縮について調べた。

短縮5-1-0-6

延長5-2-3-4

なぜか距離短縮の時はピンかパーという面白い結果が出たが、あまりチャンピオンズCで凡走することの理由づけにはならなかった。

 

次にラップに注目すると

2015年 35.5-37.9 (凡走)

2016年 36.3-37.7 (凡走)

2017年 36.2-36.2 (好走)

となり、前傾ラップの消耗戦を不得意としていることがわかった。逆にフラット〜後傾ラップでは安定して好走している。

 

ここでこれを血統に起因するものだと考えて他のゴールドアリュール産駒×母父米国型についても調べてみた。またわかりやすかったのでチャンピオンズCに注目した。

すると前傾ラップでは、

ゴールドドリーム

2016年    36.3-37.7  2番人気 12着

2020年 36.5-37.0  3番人気 2着

・クリソベリル

2020年   36.5-37.0   1番人気 4着

と特に極端な前傾ラップになった2016年では顕著に表れている。

反対にフラット〜後傾ラップでは、

ゴールドドリーム

2017年 36.2-36.2   8番人気 1着

2018年 36.6-35.7   1番人気 2着

・クリソベリル

2019年 36.6-35.7   1番人気 1着

と安定して好成績となっている。

 

こうしてみるとより正確には後傾ラップが得意ということが言えるでしょう。

これはゴールドアリュール産駒の特徴と合致しています。

 

以上から血統的な裏付けとデータ面から得られる教訓は

後傾得意のゴールドアリュール産駒、前傾ラップでは人気馬でも信頼不可

これがコパノリッキーが教えてくれたことです。

 

最後に2021年度に初年度産駒がデビューしたのでそれについて軽く触れておきます。

現在勝ち上がっているのは5/40頭。全てダートとなっている。

注目馬はアローワン。

新馬戦を優秀なタイムで勝利。素質としては重賞級にも感じられます。

中山競馬場で快勝したため、血統面からおそらく得意だと考えられる東京競馬場でのパフォーマンスを早く見てみたいです。

 

 

今回は以上です。コパノリッキーゴールドアリュール産駒に関する重要なことを教えてくれました。これを知っておくと予測ラップから人気馬の取捨をすることができるので馬券にも役立つでしょう。

次回以降ももっといい考察ができるように頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

有馬記念2021

12月26日はGⅠ有馬記念です。

 

今年の有馬記念は豪華なメンツが揃いました。今年の皐月賞馬・菊花賞馬に加えてGⅠ4勝のクロノジェネシスエリザベス女王杯を制したアカイイトが出走し、見応えのあるレースが予想されます。

個人的な気持ちで言えばかねてより応援しているクロノジェネシスを買いたいところですが、予想に関しては私情抜きでいきたいと思います。

 

 

今回このレースのカギを握るのはパンサラッサでしょう。

 

近2走は今までにない大逃げをうって連勝。それもスローではなく後続の脚を削いでいくようなハイペースでの逃げ。今回も1枠2番と好枠に入り間違いなく大逃げを企んでいるでしょう。

ロードカナロアと聞くと短距離適性が高い感じがしますが、母父がモンジューという重厚なヨーロッパ血統でこの配合はむしろ長距離に適性を示します。(キングオブコージなど)

ちなみに母父がサンデー系だと長距離をこなせるスタミナが生まれず、アーモンドアイのように軽い芝の中距離までをこなす方向に出ます。

この馬によって間違いなくペースは速くなるわけですが、問題なのは番手につける馬がどれくらいついていくのかです。おそらくその位置にいるのはタイトルホルダーになると思うのですが、これは横山和生騎手に乗り替わるためどう出るかが読みづらいです。

仮にタイトルホルダーがタイトに追走した場合はかなりのハイペースになり消耗戦になることが予想されます。そのため上位馬は基本的にスタミナのある差し馬が独占する形になると思います。

一方パンサラッサを逃した場合は3コーナーまではかなり離れると考えられるので、3~4コーナーにかけて後続がペースを上げて前を捉えにいくと考えられます。その時求められるのは持続する末脚と強靭なスタミナです。

 

これらの展開予想からはエフフォーリアの好走が危ぶまれるということです。というのもエフフォーリアはスローからの末脚勝負に強いタイプで、逆にダービーの時のように早くから脚を使ってまくっていく競馬は得意ではないと言えます。しかも今回は最後に急坂も待ち受けています。またここはあくまで仮説ですがあまりスタミナが豊富なタイプではないと考えており、そうなるとどちらの展開になったとしてもエフフォーリアには向かない可能性が高いです。

 

となると今回一番人気を争っている二頭のうち選ぶべきはクロノジェネシスな気がしますが、こちらも不安があります。というのも基本的にクロノはそこまでスタミナ豊富というわけではない上、流石に5歳の冬ということもあってスタミナ面でも衰えは避けられないでしょう。もしハイペースでの消耗戦になった場合はクロノジェネシスにとっても大きな不安は残るということです。

 

ではどちらの展開にも対応できる馬はいないのか?という観点から出馬表を眺めてみると目に付くのがステラヴェローチェアサマノイタズラです。

両馬とも菊花賞からの参戦で、ともに敗れてはいるものの上がり最速の末脚で最後は伸びています。つまりスタミナがあり、長く良い末脚を使えるというのが特徴であり、今回どちらの展開になったとしても好走する割合が高そうです。頭で来る確率が高いというよりは、展開によらず安定して3着内に来る確率が高そうといったイメージです。

また両馬にはそれぞれの強調材料があります。

ステラは前走の菊花賞において、神戸新聞杯組の次走が軒並み不調な中でハナ差の4着と検討したことが一番大きいです。今回は2ヶ月の間隔をあけて馬体重も増やしてきており、前回に比べると状態は上向いているでしょう。また皐月賞でもインをついて最後伸びてきたように器用さを持ち合わせている馬なのでこれも推せる材料となります。

アサマは中山の非根幹距離への適性が高く、この舞台に変わることが何よりも強調材料になるでしょう。また状態の面でも仕上がっていそうで、侮れない存在です。

 

どちらかを選ぶとすると実績面からステラになるでしょうか。

 

またもう一つ気をつけることがあるとすればトラックバイアスでしょうか。

先週までの中山は極端に内を通った馬に有利になっており、そのせいで芝のレースでは大荒れの結果も出ています。今週はもしかすると土曜日に雨が降るかもしれないため有馬の時にどうなっているかはわかりませんが、そのあたりは注視する必要があります。また先週から時計がかかる馬場になってきている点も頭に入れておく必要があるでしょう。

 

ということで印としてはスタミナがあり最後まで脚を使える馬に重い印を打ち、展開がはまりそうな馬を選んでいきたいと思います。

 

◎クロノジェネシス

○ステラヴェローチェ

▲アサマノイタズラ

△エフファーリア

アカイイト

☆パンサラッサ

 

最後のパンサラッサは超ハイペースになった場合他馬が捕まえきれない可能性を考慮したものです。

予想してみて思ったのが、意外と印を回したくなる馬が少ないということ。タイトルホルダーは展開面から向かないと考えていた上に大外枠に入ってしまったため完全に消すことにしました。エフフォーリアの信頼度はそれほど高くないと考えているため、ここが飛んで馬券的に美味しくなってくれることをひっそり願っています。

 

と今まで予想してきましたが、有馬記念は基本的に買いたい馬、応援している馬を買うレースです。

私は予想の結果本命にした馬と好きな馬がたまたま一致したため気兼ねなくクロノから行くことができますが、迷ったら応援している馬を買いましょう!一年に一回の大舞台、ここで好きな馬が好走した時に「馬券を持っていなかった・・・」なんてことになったら目も当てられません。好きな馬から買って、相手選びに困ったらぜひ私が挙げた馬たちを入れてもらえればと思います。

 

みなさん、それぞれの夢を馬券に込めて、全力で有馬記念を楽しみましょう!

朝日杯FS一週前予想

久しぶりに重賞予想をしていこうと思います。

 

来週は朝日杯FSです。

ここで好走した馬はその後もマイル路線で活躍する馬が多く、先日引退したG16勝馬グランアレグリア牝馬ながら2018年のこのレースで3着に好走しました。

 

まだ2歳ということもあり出走回数の少ない馬が多いため難解なレース。人気馬が素直に勝ってくれず、穴馬が一頭飛び込んでくることもしばしば。判断材料が少ないため重賞実績を過信し、重賞勝ち馬が過剰人気してしまうケースが多いです。

例:

2018年 グランアレグリア 1.5倍 3着

2015年 エアスピネル 1.5倍 2着

2012年 コディーノ 1.3倍 2着

ここ10年1倍台の馬は勝っていません。

一方で穴馬は

2020年 グレナディアガーズ 7人気 1着

2019年 グランレイ 14人気 3着

2018年 クリノガウディー 9人気 2着

など

特に2016年は

1着 サトノアレス 6人気

2着 モンドギャンノ 7人気

3着 ボンセルヴィーソ 12人気

と人気薄のみで決まりました。

 

とはいえ複勝率という点で言えば基本的に人気馬は信用でき、阪神開催に変わってからの7年で1人気が飛んだのは2016年の一回のみ。

 

ここから予想に入っていきますが、まだ出走馬が確定しておらずペースなどが読みづらい上、挙げた馬が出走しない可能性もありますのでご容赦ください。

またきっちり印を打つというよりは妙味のある穴馬に着目したいと思います。

 

今年は無敗で新潟2歳S、デイリー杯2歳Sを勝利したセリフォスを始め、5頭いる無敗馬が人気を集めそう(セリフォス・ジオグリフ・ダノンスコーピオン・ドーブネ・ドウデュース)。

 

恐らく1番人気になりそうなのはセリフォスでしょう。唯一重賞を2勝しており、実績からも実力上位なことは間違いありませんがオッズほど勝率が高い馬かと言われればそうではないと思います。恐らく過剰人気することでしょうし、あくまで3着内率が高そうな馬程度の評価にしたいと思います。

 

僅差の次点でジオグリフが2番人気想定。こちらも無傷で札幌2歳Sを圧勝しています。

また新馬戦ではのちに東スポ杯でイクイノックスの2着になるアサヒに勝っています。

先に紹介したセリフォスとの直接対決はないので、この結果次第でおおよその2歳世代の力関係がわかってくるのではないでしょうか。

この馬のポイントとしては距離でしょう。2戦連続で1800mを使っており、今回は1600m。兄弟馬もマイルより長い距離で走っており、マイルに適性があるかどうかは疑問です。しかしながらこの馬の父はドレフォンなので兄弟馬の父(ハービンジャー・オルフェーブル)よりは短いところに出そうなので実際は問題ない可能性も十分にあります。

また前走の出遅れが気になるところでもあります。今日のナミュールの件もありますので・・・。

 

ダノンスコーピオン・ドーブネ・ドウデュースはそれぞれ戦ってきた相手も弱く、少頭数だったため無傷とは言えあまり信用度は高くありません。もちろん力はあるとは思うのですが。

 

これまでに挙げた5頭で決まると配当的にも美味しくない上、その確率もそこまで高くないと思います。なのでここからは注目している穴馬を紹介したいと思います。

 

注目の穴馬

カジュフェイス

初戦は不良馬場、2戦目は4角で不利と明確な敗因がある。3戦目の未勝利戦が優秀で、同週に同条件で行われたききょうSでドーブネが勝利しているが、その時のタイムより0.2秒速い(ノーステッキ)。

次戦のもみじSでは一戦前と打って変わって馬場が悪く、また前走の内容からマークもされていたがここも圧勝

勝った2戦はいずれも逃げながら上がり3Fは三位以内

距離に関しては兄弟馬がマイル以上で活躍していることからこなせるだろう

ウィークポイントは逃げられなければ弱いこと;同じエイシンヒカリ産駒のエイシンヒテンも同じ

出走馬確定して逃げられそうなら(オタルエバーが同型でこことの兼ね合い)

使い詰めて良い森田厩舎

トウシンマカオ

兄ベステンダンクでマイルは得意だろう

前走京王杯で2着。3着馬ラブリイユアアイズが阪神JFで2着。

ルナシー

前走は出遅れの上かかりっぱなしで競馬にならなかった。それでも6着と大きく負けていない。

前走で馬体を大きく増やしておりひと叩きした今回は状態上向きか

最大の懸念点は気性面。2戦連続出遅れかつかかっておりその点が解消されれば能力はかなり高そう。

 

特に推したいのはカジュフェイスです。現在11番人気で148倍。もちろん事前オッズなのでまだまだ上下するでしょうが50倍以上つくようなら本命を打ちたいと考えています。すんなり逃げられれば!

新企画始めます

これまで当ブログでは自己満的に重賞の予想や回顧などを書いてきましたが、今回新たに企画を始めようと思います。もちろん自己満です。

 

企画名は

「大切なことは全部穴馬が教えてくれた」

です。

 

この企画を始めるに至った経緯といたしましては、

  1. 私が穴党であり、穴を空けた馬を見るだけでテンションが上がる
  2. 企画名にもある通り、穴馬を研究することで買える穴馬を見つけたい

の二点です。

  1. に関しては、穴馬に関する記事を書くことでモチベーションを保ちながら続けられると考え、
  2. に関しては、純粋に馬券を買う際に使える情報が得られると考えたからです。

 

企画概要

  1. 過去10年の中央G1で3着以内に好走した馬のうち、単勝オッズ50倍以上の大穴馬にスポットライトを当てる。
  2. そして各馬が好走した理由を考察したり、そこから派生してその馬に限らず今後も使えそうな仮説を立て、できれば検証する。

 

  • どうして単勝50倍以上の馬なのか

当たり前のことですが、穴馬を買う理由は一つしかありません。的中した時、高額な払い戻しを受けられるからです。人気馬を買うより的中率が低いかもしれませんが、配当が大きいため期待値的に高くなることが多いです。

ではどんな場合に払い戻しが高くなるのでしょうか。これには二種類あると考えています。

  1. 断然の人気馬が飛び、中穴(単勝オッズ10倍〜40倍程度)が二頭以上馬券に絡むケース
  2. 一頭でも大穴(単勝オッズ50倍以上)が馬券に絡むケース

 

  1. のケースは例えば今年のフェブラリーSです。

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    出典:netkeiba.com

     

    三連複約2万5千円、三連単約10万円の配当になりました。この時馬券に絡んだ中穴がエアスピネルとワンダーリーデルで、それぞれ9番人気8番人気でした。いずれも単勝オッズが30倍に満たず、それほど意外な馬というわけでもなかったのですが、そんな馬が二頭馬券内に来ることが意外な結果だったわけです。このようにして配当が跳ね上がるケースはままあり、一つの狙い目でもあります。しかしこのケースの欠点は中穴を二頭当てないといけないことです。また三連系の馬券でないと高配当になりません。
  2. のケースは去年の天皇賞・春です。

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    出典:netkeiba.com

     

    このレースも上のフェブラリーSと同様に一番人気が勝ちました。大きく違う点は人気のばらつきと大穴馬が絡んだことです。まずこちらのレースの方が一番人気の信頼度が高く、抜けた一番人気となっており、その馬が勝ったためオッズは割と低めになっています。次に大穴馬が絡んだ点です。11番人気スティッフェリオが2着に来ました。その結果三連複約1万3千円、三連単約5万5千円の配当となりました。

 

この二つのケースを見比べると2.のケースの方が一見見劣りするかもしれません。確かに配当だけ見れば約半分になっており1.のケースの方がよく見えるでしょう。しかしながら馬券は基本的に一点だけ買うものではありません。これを何点買って当てられるのかが重要になってきます。つまり

2倍の配当を得るために2倍以上の点数を買っていては本末転倒

だということです。

つまり当たる確率が2倍以上になるようなら2.のケースの方が得だということです。

例えば穴馬候補が5頭いたとして、その中から二頭を選ぶ組合せは10通りです(ケース1)。一方で5頭から一頭を選ぶ組合せは5通りです(ケース2)。その中でそれぞれ正解は一通りな訳ですから、ケース2の的中確率はケース1の二倍になっているわけです。もちろん本来はこんなに簡単にモデル化できないですが、大雑把にこのようにしてケース2の有用性が理解できるわけです。

ちなみに中穴で馬券になりそうな候補は何頭もいて悩むことが多いですが、大穴の部類に入る馬で馬券になりそうなのはせいぜい二頭くらいしか見つからないので、体感では1.のケースの方が2.のケースの2倍どころではない難しさがある気がします。

 

以上の理由から単勝オッズ50倍以上の穴馬に焦点を絞った企画にしました。(もちろん49倍の馬と50倍の馬に差はないですが、区切りのいい数として50倍としました)

 

実際馬券を買うときにはこの両方のケースを使い分けるのがいいと思うのですが私にはまだできません。

 

  • 穴馬の研究?

穴馬の研究は重要です。なぜなら力のある馬は多少条件が悪くても勝てますが、評価が低い馬が好走するには必ず大きな理由があるからです。しかも穴になっているということは多くの人がその条件に気づいていないということになります。ということはその条件を正しく見出だしてあげれば、おいしい馬券が獲れるということです。

しかもその馬について深く研究することで、その馬だけではなく例えば血統的に近い馬や同じレースで好走した馬などの狙い目が見えてくるはずです。

 

そのようなことを期待しつつこの企画を始めたいと思います。

 

 

現時点でこの企画に該当する馬は53頭おり、なかなか長い企画となりそうですがそもそも自己満のブログですのでマイペースにやっていきたいと思います。どうか温かく見守っていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

ちなみに第一回はフェブラリーSで穴を開けたコパノリッキーの予定です。

エリザベス女王杯を終えて〜祝!キズナ産駒初G1制覇〜

大波乱の結果となりました。

 

エリザベス女王杯を制したアカイイト

出典:netkeiba.com

 

10番人気アカイイトが勝利、上位人気が揃って飛び三連単配当は339万3960円はG1史上6番目の高配当となりました。的中された方はおめでとうございます。一方で私と同じく外された方は非常に多いでしょう。こんなの獲れないよと嘆いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ではこの馬券は本当に獲れなかった馬券なのでしょうか?

 

私も獲れなかったサイドの人間ですので大きなことは言えませんが、もう少しできたことがあるのではないかとも思います。

 

まずこの日の馬場傾向です。この週は土曜日も含めて2000m以上のレースがエリ女までに3レースしかなく、いずれも少頭数だったため馬場を読むのは難しいですが、3レース中2レースが後ろからの馬だけで決着しており、どちらかというと差し優位だったように感じます。また去年のこのレースも後方にいた馬のワンツースリーで決まっていることから、コース形態上差し馬に有利なのでしょう。

 

次に上がりダイムです。先ほど述べたように2000m以上のレースで差しが決まっていましたが、実は上がり3ハロンのタイムはそれほど速くなく、せいぜい35秒台といったところでした。上がりのかかる馬場だったというのも一つポイントでしょう。

 

最後に展開面です。上位人気のレイパパレ・アカイトリノムスメ・ウインマリリンはいずれも前につける競馬で勝ってきた馬であり、今回も同様の作戦であることは想像できたでしょう。また他にもシャムロックヒルやロザムールといったどうしても前に行きたい馬も揃っておりペースが速くなることは予想できたでしょう。

 

以上の点から

上がりのかかる展開が得意な差し馬

に有利なレースだったと予想できたでしょう。

 

もちろん展開面に関しては違ってくる可能性もあるので展開の一点読みはできませんが、割と低くない確率でこうなることが予想できたことになります。

 

この展開を鑑みると、上位人気馬がどれもここに該当しないことに気づきます。

 

そしてこの条件にぴったり当てはまるのがキズナ産駒だということです。

 

キズナ産駒が走り始めた当初は正直なところこういう特徴の脚質に出るとは考えていませんでした。ディープの正統種牡馬のような軽い馬場で切れる脚を使う馬が出てくると考えていました。しかし実際はディープボンド、ソングライン、ファインルージュなど、活躍している産駒を考えれば一目瞭然で、34~35秒台の上がりが活きる差しレースで良績を残しています。これをキズナ産駒の特徴と捉えてまず間違い無いでしょう。

 

話は逸れますが同世代種牡馬であるエピファネイアの方はと言いますと、こちらの方がむしろ切れる脚が使えるタイプで、ディープ的な王道血統に近いと感じます。これに関しては天皇賞秋の回顧でも書いておりますのでよろしければ一読ください。

 

afield.hatenablog.com

 

こういう視点でもう一度馬柱を見てみると近走メンバー中3位以内の上がりを連発しているキズナ産駒2頭に目がいくでしょう。そう、結果1着2着となったアカイイトとステラリアです。

こうなると馬連・ワイドあたりは獲れなくもないでしょうか。

一番難しかったのは3着のクラヴェルかもしれませんね。前走までから斤量を大きく増やし、相手も強化されての一戦。展開利だけで来たのかとも思いましたが、間違いなく成長もしています。しかしこれもやはり展開を読んでいれば買えないということは決してないでしょう。

 

とまあここまで長々と書いても所詮結果論ですね。しかしこの結果論を次のレースに活かすことはできると思います。それほどこのレースは学ぶことが多かったと感じます。

 

改めてキズナ産駒G1初制覇おめでとうございます。ソングラインがNHKマイル2着、ファインルージュが桜花賞3着に秋華賞2着と惜しいところまできていたのですが、なかなかあと一歩が届かない中で念願のG1勝利でした。しかしまさかアカイイトが取るとは多くの競馬ファンの予想を裏切ったことでしょう。

同世代に産駒が走り始めたキズナエピファネイアですが、重賞実績ではエピファネイアが一歩リードしていました。デアリングタクトというスターホースも誕生しました。これはやはりエピファネイアが次世代を担う王道血統であることを意味しているのでしょう。しかしキズナ産駒もこれで初G1制覇です。阪神2200mという特殊な条件で、その良さを十分に活かした勝利でした。今後も王道のレース向きではないかもしれませんが、エピファネイアとともに時代を担う種牡馬になってほしいと心から願っています。

 

最後に来年のエリザベス女王杯阪神2200mで行われるということで、来年検証したいことをメモとして残して終わりたいと思います。

 

メモ:

前走府中牝馬S組で上がり3ハロン上位馬は、負けていても狙う価値あり。

2021 アカイイト 府中牝馬上がり 3位  エリ女1着(10人気)

2020 サラキア  府中牝馬上がり1位 エリ女2着(5人気)

 

東京では切れ負けしてしまって好走できなくても阪神2200mなら向く可能性あり、負けていることで妙味も増すことが予想されるため。

 

来年はキズナ産駒とこの条件に当てはまる馬から買う!

 

 

 

天皇賞・秋を終えて

最近更新できていなかった当ブログですが、先の天皇賞・秋を観てしまったら久々に書きたくなってしまいました。

 

今年の天皇賞・秋の見所は何と言ってもグランアレグリア・コントレイル・エフフォーリアの三強の激突でした。現3・4・5歳世代を代表するような三頭の争いを制するのがどの馬なのか、競馬ファンなら誰もが胸を高鳴らせたことでしょう。

 

この三頭は互いに対戦経験はなく、明確な力比べが済んでいなかったため順位づけが皆さん難しかったのではないでしょうか(少なくとも僕はめちゃくちゃ悩みました)。というのもこの三頭にはそれぞれ不安点があったためです。

 

1200m、1600mの2階級でG1を勝利したG15勝の名牝グランアレグリアには距離の面で不安がありました。デビューからマイル以下の距離を中心に使われており、初めての2000m戦となった今年の大阪杯では人気に推されながら4着と結果を残せませんでした。その大阪杯は雨の降る重馬場で開催されたため良馬場なら距離は持つのではないかと考える派と年々体系も名ラーに近づいており、ワンターン良馬場でも2000mは持たないのではないか派に大別したと思います。実際陣営もはっきりしたことは言えない感じでした。

また牝馬の5歳秋ということで衰えの面も懸念されていました。

 

ディープインパクトと同じくクラシック三冠を達成したコントレイルの不安はたった一点。現4歳世代のレベルの低さが顕著になってきていた点です。同世代で牝馬三冠を達成したデアリングタクトも怪我などがあったとは言え思うように結果が残せていませんでした。

 

エフフォーリア皐月賞馬でダービー2着。そのダービーも時計的にかなりハイレベルで、ほぼ1着の価値がある2着のような感じだと考えています。そのエフフォーリアの不安点は何と言っても古馬との対戦が初めてだということです。現4歳世代と同様に古馬と混じると見劣ってしまう可能性もあるためです。

 

そんな中迎えたレース当日。5Rあたりから小雨が降り始め、芝は良馬場発表ながら内を中心にやや荒れており、高速馬場とは言えない馬場状態でした。

 

15:40レーススタート

 

意外なことにスタートを決めたグランアレグリアが逃げたカイザーミノルの直後につきレースを引っ張っていく展開。エフフォーリアが6番手あたり、コントレイルがその直後にぴったりついて行きました。

その隊形を崩すことなく最終コーナーへ。

前で粘っていたグランアレグリアをエフフォーリアが楽に捉えて先頭へ。直後につけていたコントレイルがエフフォーリアが空けた道を通って追い上げるもグランアレグリアをゴール前でかわすのが精一杯で2着となり、

1着 エフフォーリア

2着 コントレイル

3着 グランアレグリア

と大方の予想通り三強での決着になりました。

しかしこのレース結果が意味するものは非常に多いと感じます。

 

まず3歳世代の強さ。

安田記念ではシュネルマイスターがダノンキングリー・グランアレグリアに続く3着、ピクシーナイトがスプリンターズSを制するなど、特にマイル以下の距離で3歳馬の活躍が目立っていました。また上にも書いたように今年のダービーの時計は非常に優秀で、そのことからも短距離に限らずこの世代が強いことが予想できますが、エフフォーリアがこの三強の中で一番オッズが低かったことから、古馬との対戦がなかったことなどからまだいまいちこの世代の強さを信じきれない人が多かったのかなという感じがします。

 

次にグランの距離適性。

レース前から懸念されていた通り、パンパンの良馬場でなければ2000mはこなせないことがはっきりしたように感じます(当然レースレベルにもよりますが)。前目でレースを運んだこともあるかもしれませんが最後の直線ではグランの代名詞である切れる脚が使えていませんでした。血統的に見ても父ディープはさておき母父がTapitだとかなり米国のパワー型が強く出るため、適正距離はマイルまでの短いところにある場合が多いです。いかにグランといえども血には逆らえなかったということでしょうか。この結果を見るとアーモンドアイの有馬記念を思い出します。

 

最後にエピファネイアの可能性です。

2着コントレイル、3着グランアレグリア見てもわかるように近年の主流種牡馬は誰に聞いてもディープインパクトと答えるでしょう。日本の芝に適合し、スピードを強化するサンデー系種牡馬が主流な日本において、ディープがその最高傑作であることは疑いようもありません。その一方でエピファネイアはロベルト系。ロベルト系といえば底力を引き出す血統として知られており、中山競馬場など急坂のある競馬場で活躍する血統です。そのような背景からエピファネイア産駒はおそらく成長力のある血統で、4歳から本格化の流れになるかなと考えています。エフフォーリアもまだまだ成長するでしょう。間違いなく今後日本を代表する怪物のうちの一頭になります。

ディープインパクトが逝き、種牡馬戦国時代に突入した競馬界で今後主流になるのは「エピファネイア」だと示したかのようなレースだったと思います。若駒から活躍でき成長力もある、直線の長い大箱向きなところなどはディープ産駒の特徴と重なるところもあり、今後の王道血統となる要素を全て満たしていると考えられます。

 

今年の天皇賞・秋、ゴール前三強の壮絶な叩き合いの裏には今後日本競馬を引っ張っていく新・王道血統の確立を見たような気がします。

 

 

 

天皇賞・春

・レースの概要

天皇賞・春京都競馬場で行われる長距離戦。しかし今年は京都競馬場改修工事のため阪神競馬場芝3200mで行われる。

数少ない長距離重賞であり、またそのマイナーさから大穴馬券も生まれやすくなっているため楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。マイナー条件のレースの特徴といえばリピーター。実際に近年でも

キタサンブラック  2016年、2017年優勝

フェノーメノ 2013年、2014年優勝

フィエールマン 2019年、2020年優勝

と連覇が連発している。このレースになにより直結するレースが天皇賞・春なのです。

また3000m以上を走ったことがないという馬も例年多数出走しており、馬券にもなっています。これが万馬券の立役者になっているのでしょう。

2016年 三連単24万2730円

2015年 三連単23万6300円

2014年 三連単21万1180円

2013年 三連単11万1830円

2012年 三連単145万2520円

2011年 三連単18万9840円

2010年 三連単91万1660円

とここ10年で7回も三連単の配当が10万越え。ただ近3年はそこまで高配当が出ておらず、これをどう判断するのかは議論の余地があります。

 また一方で1から3番人気が揃って飛ぶということはまずなく、少なくとも一頭は馬券になっています。

と色々話しましたがこのデータは全て京都競馬場で行われた場合の話ですから、一旦横に置いておきまして参考程度にするようにしましょう。今年は阪神開催です。

・臨戦過程

臨戦過程は僕の大事にしていることの一つ目である「成長度」に直接関わってくるファクターです。古馬の戦いであるため各馬成長度が3歳戦などに比べてバラバラであり、より注意が必要です。

前走は阪神大賞典組や日経賞組、ダイヤモンドS組などが主流であり、その他AJCC大阪杯などからの参戦という馬も過去に優勝している。ここから、前走が何であるかはそこまで大きく関わっていないように感じます。というのもほぼ全馬が距離延長で臨むことになり、偏りが生まれにくいからです。

とはいえ前年の菊花賞で好走した馬に関してはよく馬券になっています。4歳の成長力とステイヤー適性の影響でしょう。

また先ほど述べたように一度天皇賞春を経験しているかというのも大事です。しかしこれは必ずしも好走経験とは限らず、一度目は凡走に終わったとしてもその経験を二度目に生かして好走するようなパターンもあります。

また例年とは異なり阪神競馬場で行われることから、今年に関してだけいえば阪神大賞典組を重視するのが妥当だと考えられます。ただ今年の阪神大賞典は重馬場での開催であり、その結果を鵜呑みにするのは危険でしょう。展開的には重馬場ながらペースが落ちなかったため前が崩れ、差し馬に有利な展開となっていました。

最後に最も大事なのは2000m未満のレース経験である。これは速いペースで追走できるかということに関わっており、長距離しか経験したことがない馬にとってこのG1長距離というのは比較的ペースが速く感じるはずである。なので2000m未満のレース経験は必須と言える。

 

 

 

・買いの血統

 以下京都競馬場で開催された時の傾向からの考察です。

まず父はサンデー系が圧倒的によく走ります。 

昨年は1着のフィエールマン、2着のグローリーヴェイズともに父ディープインパクトであったが、それ以前を見てみるとステイゴールドハーツクライなどスタミナよりのサンデー系の方がよく走っている。

牝系は特に母父に大きな傾向があり、ミスプロボールドルーラーノーザンダンサーの中でも米国型の血やリファールの血を持つ馬がよく走っており、米国的な速さを強く持っていることが重要だと思われる。牝系から補うべきはスタミナよりパワー、スピードであるということである。

この二点に当てはまる馬は数多く穴を開けており、

カレンミロティック(2015年10番人気3着、2016年13番人気2着)

  父ハーツクライ母父A.P.Indyノーザンダンサー系)

ホッコーブレーヴ(2014年12番人気3着)

  父マーベラスサンデー母父ダンシングブレーヴ(その父リファール)

・メイショウドンタク(2010年16番人気3着)

  父マンハッタンカフェ母父マキャベリアン(その父ミスプロ

などここ15年で単勝10番人気以下の馬が3頭馬券になっている。一方一番人気で凡走したゴールドアクター(2016年12着)、フォゲッタブル(2010年6着)などは母方に米国型の血を持っていなかった。

結局父スタミナ型のサンデー系X母父米国型がベストであろう。

以上例年の京都開催における買いの血統の考察でした。今年の阪神開催で変わる点として考えられるのはズバリスタミナでしょう。京都競馬場では3コーナーから4コーナーにかけて下り坂があり直線も坂がないためスピードの持続力が重要となっていましたが、阪神競馬場は3~4コーナーはほぼフラットで、その代わり直線には坂がありますので、最後加速できない馬、もしくはスタミナがない馬にはかなり厳しいコース形態となっています。

しかしながら2周目は内回りを使用することから直線は長くなく、捲りなどは厳しいと考えられますのである程度例年の傾向も続くと考えられますので、結論としまして

父スタミナ型のサンデー系X母父米国型もしくは欧州スタミナ型

が買いの血統となります。

 

・注意すべき馬

ここでは、たとえ人気であっても注意したい要素、つまりこのレースでは決定的なマイナス要素を紹介します。

①2000m以下の距離を経験したことがない

先ほども述べたように長い距離のみで走ってきた馬は速いペースでの追走を経験したことがないため、比較的速めのペースになりがちなこのレースでは対応できないことが多い。長い距離をそれなりのスピードを維持しながら追走するということへの経験が足りないのである。

②母方、特に母父に米国型の血を持たない馬。

①に間接的に関わってくるのだが、スタミナ一点張りの血統では追走ペースに対応できずバテてしまう。父方からスタミナも補ってもらいつつ母方からはスピードを補ってもらう必要がある。

 これらの点は今年の開催にも応用できるでしょう。

 

・予想

◎ディープボンド

ダービー馬キズナを父に持ち、母父にはキングヘイロー。血統表を一見しただけでは長距離を走れるようには見えないが、祖父ディープインパクト天皇賞・春を、父キズナがフランスのニエル賞を重馬場下で勝っているようにヘイローの血が上手く活きれば長距離もこなせるのだろう。実際に重馬場の阪神大賞典を完勝しており、スタミナ面は問題ない。米国の血も多く入っており、最後の坂に負けないパワーもある。さらに週末は雨が予報されていることから、さらにこの馬に向く展開となることが予想される。先行して押し切ってほしい。

 

◯ディアスティマ

現在連勝中のディープインパクト産駒。フィエールマンに代表されるように天皇賞・春ディープインパクト産駒の相性は悪くなく、さらにこの馬は今回の阪神3200mをすでに経験していることが大きなアドバンテージである。母父は米国型血統であり、いかにも走るディープ産駒という感じ。体型を見ても胸が深く心肺能力が高そうで、タフな馬場も問題なさそう。連勝中のディープ産駒というだけでも十分怖いが、それ以外にも買い要素があるため対抗。

 

 

オーソリティ

ステイゴールド産駒はこのレースと相性が良く、その子のオルフェーブルの産駒も期待できる。キレがあるタイプでは無いが、豊富なスタミナが武器であり、休み明け2戦目での上昇を期待する。 

△オセアグレイト

オーソリティ同様オルフェ産駒で、前につけての粘りが強み。鞍上も横山典であり、長距離はベテランでの格言通り好走を期待する。

 

△カレンブーケドール

ディープ産駒の牝馬ながら有馬記念でも5着に入るなどスタミナやパワーも牡馬に引けを取らない。シルバーコレクターで勝ちきれる決め手を持っていないが、馬券内は十分ある。ただ阪神3200mに耐えられるほどのスタミナがあるかは疑問で、重い印は打てない。内枠に入ったので経済コースを通って先行できれば。

 

 

△ディバインフォース

ワークフォース凱旋門賞勝ち馬で、血統的にスタミナは十分。この馬も16番人気と低評価だった菊花賞で出遅れながら勝ち馬ワールドプレミアと0.3差の4着と好走した。3勝クラスを勝ったばかりなので相手強化でかなり厳しいのは承知だが、スタミナが問われる展開になれば。

 

△ワールドプレミア

 休み明けの前走日経賞で最後伸びるも3着。一回使った上積みは大きそうで、実力的にはかなり上位。最内に入ったので道中は常に内を回って足を溜めつつ、最後の直線うまく外に出せれば勝ち負けまであるのかもしれない。ただ個人的に差し馬が届く展開にならないと考えているので抑えまで。

 

 

皆さんの予想の参考になれば。