フローラS
・レースの概要
芝2000mが使用される。オークスの前哨戦として使われ、桜花賞路線から外れてきた馬の他に、桜花賞の前哨戦を使われてこなかった馬も参戦することで難解なレースとなりやすく、高配当も狙えます。
2018年 三連単11万3290円
2017年 三連単39万7370円
2016年 三連単22万8510円
とここ5年で3回も三連単の配当が10万越え。
・臨戦過程
臨戦過程は僕の大事にしていることの一つ目である「成長度」に直接関わってくるファクターです。
フラワーCのほか、オークスを本線にしている馬は500万下からの参戦も多く好走している。また、未勝利からの参戦で2着したパイオニアバイオの例もあり、前走の条件は問わない形になっている。それはやはり3歳という伸び盛りの時期ということも影響しているのでしょう。
ただし前走大敗している馬は避けた方が賢明で、条件は問わずも前走好走している馬が多い中で、条件間の逆転はあっても大敗した馬が巻き返すのは困難でしょう。
・買いの血統
東京競馬場の芝2000mにしてはディープインパクトが走らず、タフな馬場を得意とする血統が好走します。例を挙げると、
・ハービンジャー(5人気3着ノームコア、12人気1着モズカッチャン、10人気2着ヤマカツグレース)
などです。特にハービンジャー産駒は穴を開けやすく、これはハービンジャー産駒の仕上がりの早さとタフな馬場への適性が見事にマッチしているからでしょう。これらの血統を持つ馬は多少人気がなくても狙ってみてもいいかもしれません。
ただし、ディープインパクト産駒も全く走らないというわけではなく、出走頭数の割に走っていないというだけなので買ってはいけないというわけではありません。
まとめると、サンデーサイレンス系やキングカメハメハにタフなノーザンダンサー系やロベルト系、トニービンなどを配合した血統です。
東京2000mはこの時期の牝馬にとってはタフな馬場だということですね。
・注意すべき馬
ここでは、たとえ人気であっても注意したい要素、つまりこのレースでは決定的なマイナス要素を紹介します。
①1800m以下の距離でしか好走したことがない
想像以上にタフなコースであることから、少なくとも2000mの適性がないとまず馬券に絡むことはありません。そういう意味で1800m以下の距離でしか好走したことがないというのは注意したい内容で、適性距離が2000mより短い可能性が高いです。2000mを経験したことがない馬は血統面から判断するのが良いでしょう。
②レース経験が浅い
クラシックの前哨戦で好成績を残して大事に育てられていった馬ならいざ知らず、このレースを使う馬は地道に条件戦を勝ち上がったような馬なのでレースの中で成長していった馬の方が有利です。具体的には3戦以上使っている馬の方がいいでしょう。
近10年でレース経験が二戦以下で馬券に絡んだのは唯一2014年1着のサングレアルのみでした。
・予想
◎レッドルレーヴ
のちに共同通信杯3着するフィリオアレグロと熱い叩き合いを演じた新馬戦、ダントツの1番人気に応えた未勝利戦、G3フラワーカップ2着を経ての参戦で、レース経験は十分。重馬場ではあるが東京2000mは経験しており、血統面から考えても距離適性は大丈夫であろう。
血統面でも父ディープインパクト母父キングカメハメハに加え、母系にトニービンやノーザンテーストという重厚な血統背景を持っており、上記の買いの血統に当てはまります。
注意馬の条件にも当てはまらず、軸としては優秀なのではないでしょうか。
◯ウインマリリン
新馬戦を圧勝、二戦目の若竹賞は5着に敗れたものの三戦目のミモザ賞は快勝し臨戦態勢は整っている。負けた若竹賞は唯一の1800mでジョッキーも松岡正海だったので2000m、横山武史では負けなし。中山競馬場しか経験していないことは気になるところ。
血統面ではサンデーにロベルトの父スクリーンヒーローに加えてDanzigの4X4のクロスがあるので買いの血統に当てはまる。内枠で先行でき、脚質も申し分ない。
▲ヴォリアーモ
新馬では負けたものの続く未勝利で圧勝、休み明けのゆりかもめ賞で後方から伸びて2着と三戦経て臨む。特に圧勝した未勝利戦は今回と同じ舞台で適性があると言えるだろう。
血統はトニービンの3X4、ノーザンテーストの4X4で今回求められるスタミナを持ちながら、父父キングカメハメハ、母父父サンデーサイレンスで日本の芝適性もある。かなり向いている血統と言えるのではないだろうか。早いペースを経験しておらず、開幕初週の東京競馬場のスピード感に対応できるかが課題。
△エレヴァテッツァ
父ディープインパクトに母父トニービンと血統から推せる面があり、前走未勝利戦の勝ちかたも良かった。早い流れも経験しており、最内枠から好位で進められると思うので展開は向くと予想される。
ただ東京競馬場、2000m未経験な点と臨戦過程が二戦なのが気になる処ではある。
△ホウオウピースフル
新馬、百日草特別と連勝したのちクイーンCは大敗。これは距離短縮の影響もあるだろう。血統面からも父オルフェーブルなどからタフなレースには向いている。
ただペースが早くなった前走ではいい位置で競馬を進められなかったため、同じように早いペースになるであろう今回も好位追走できるかが問題。相手関係もそこまで強くなかったこともマイナスに挙げられる。
△スカイグルーヴ
新馬戦同舞台で0.9秒差の圧勝、京成杯2着と文句のない成績。血統も父エピファネイアがまだ未知数のところはあるが母アドマイヤセプターで良血馬。
ただ今回は二戦しか使っていないことを重要視して連下に下げた。
△フアナ
新馬戦であのアドマイヤビルゴに0.1秒差の2着、次の未勝利戦では楽に勝利し臨む。早いペースでも好位につけて上がりも最速で勝てたのがいい内容だった。
血統も父ルーラーシップで母父ディープインパクト、トニービンの3X4を持っているため今回の条件にバッチリ適合する。
ただ二戦しか使っていないことと使った二戦が新馬戦と未勝利なこと、8枠に入ったことで連下まで。
皆さんの予想の参考になれば。