中央競馬考察見習い

主に競馬考察

大阪杯の結果とクロノジェネシス

今回の大阪杯、好きなクロノジェネシスが出走するということで、実は密かにクロノジェネシスに関して抱いていた野望がありました。それは彼女が「アイドルホースぬいぐるみ」になることです。「アイドルホースぬいぐるみ」は大体G1を2勝以上した馬が採用されていて、大阪杯に出走している馬の中で言うとラッキーライラックがぬいぐるみ化されています。クロノジェネシス秋華賞を勝っているため、この大阪杯を勝てばかなり高い確率でぬいぐるみ化されるわけです。そして結果は、、、

 

残念ながら2着でした。

勝ったのはラッキーライラック。緩い流れの中でもしっかりと末脚を伸ばして強い勝ち方をされたので完敗としか言いようがないですが、やはり残念さは拭えません。しかしクロノジェネシシスも大外枠を引きながらも北村友一騎手の好騎乗もあって好意で道中進められ、最後の直線では前を走っていたジナンボー、ダノンキングリーを捉えて勝ち馬と半馬身差の2着と牡馬を蹴散らして実りのある一走となり、改めてこの馬の実力を感じられました。予想の結果は

◎クロノジェネシス2着

◯ラッキーライラック1着

ワグネリアン5着

△ブラストワンピース7着

△ダノンキングリー3着

△ジナンボー6着

比較的硬い結果となりかなり納得いく予想ができました。特にやはりブラストワンピースの評価を下げたのは正解で、このメンバーで7着はかなり負けた印象です。最後のコーナーまでは後方から徐々に位置を上げていったのですが、直線では全く伸びずこの結果に。想定どおりこの日の阪神芝は前残りの傾向が強く、上位三頭はいずれも3、4番手までで進めていた馬で、4着カデナ、5着ワグネリアンは末脚を伸ばしたものの届かず。特にカデナは復調の兆しなのかメンバー最速の上がりで3着ダノンキングリーをかわすかと思うほどの勢い。展開が変わっていれば馬券内もあったかもしれません。次に注意したい一頭です。

 

ここまでは大阪杯全体の振り返りをしましたが、ここからは個人的に私が好きなクロノジェネシスに焦点を絞ってお話ししていきます。レースが終わったテンションで書いておりますのでより拙い文章になってしまうかもしれませんがご了承ください。

クロノジェネシス、このレースが始まる前は不安な点が二つありました。一つは大外枠を引いたこと。二つ目は相手関係の強化による不安です。一つ目は北村騎手の見事な騎乗により解決されました。私が感動したのは二つ目です。今までの相手は牝馬が多く、前走の京都記念で初めて古馬の牡馬相手となったのですが大阪杯に比べればやはり相手は落ちます。ダービー馬ワグネリアンやグランプリホースブラストワンピース、今成長真っ只中の4歳牡馬最強クラスダノンキングリーなどがいる中でどんな結果になるのかわからずドキドキしていたのですが、結果は堂々の2着。この馬の持ち味である「キレる末脚を長く活かす」を存分に発揮できたレースで、最後200mの時点では勝ったとさえ思いましたが最後は勝ち馬の末脚に及ばず非常に悔しい結果に。エリザベス女王杯の雪辱とはなりませんでしたが、タイム差も縮まっており古馬になって上昇していくラッキーライラックとともに切磋琢磨していく様子もなんだかいいなという感じです。

バゴ産駒というのは活躍した馬が少なく、クロノジェネシスが圧倒的な代表産駒となっている状態です。なのでクロノジェネシスは血統面からの予想がしづらい馬とも言えるのですが、逆に僕はこの馬の可能性を信じて馬券を買い続けています。京都記念勝ち、大阪杯2着と古馬になっても好成績を収め、さらなる成長を見せてくれるクロノジェネシスですがこのまま古馬での活躍を続けてくれるのでしょうか。それとも、、、

馬には早熟型、晩成型などありますがこの馬はどちらなのか。これはその馬の競走馬人生を振り返って初めて断言できることではあるのですが、血統を頼りに考えてみます。父バゴは自身が3歳の時に凱旋門賞を勝ったものの4歳後半は案外といった結果。最後に臨んだジャパンカップは8着と生涯最低成績となってしまいました。とはいえ二度目の凱旋門賞も3着と、4歳時も高い水準でキープできていたので一概に早熟とは言い切れませんが晩成型とはいえないといったところ。一方牝系でみていくと半姉ノームコアは現在5歳で、今年は高松宮記念の15着のみですがそれは非適性距離だから。4歳時はヴィクトリアマイル富士ステークスとマイル重賞を2勝しており、十分な結果を残しています。ノームコアの今年のマイル成績が気になるところですが、以上からクロノジェネシスについて言えることは、「4歳までは少なくとも大丈夫」ということでしょうか。

当然好きな馬には長く活躍してほしいものですが、リスグラシューのように華々しく勝って引退というのも美しい。クロノジェネシスのさらなる活躍に期待しつつ、去り際は美しくあってほしいものです。